学科紹介

  1. HOME
  2. 学科紹介
  3. 保育科

保育科

保育科は、豊かな人間性と教養を備えた保育士・幼稚園教諭・保育教諭の育成を図るとともに、広く地域に貢献することを目標としています。

子どもをとりまく環境や社会が急激に変化する中、時代のニーズに合った保育や福祉の理念を身につけ、それを実践を通して体現できる資質を培う為に、1年次には基礎科目を中心に、2年次にはより実践に即した科目を履修することで保育の知識や技術を深めていきます。また、教育実習や保育実習を通じて乳幼児の実態と保育現場への理解を深めるなど、現代の保育者にふさわしい人材の育成を目指します。

こんな人を待っています

  • 子どもが好きな人
  • 子どもの視点に立って物事を考えられる人
  • 子どもの成長や能力について興味のある人
  • 将来福祉に関する仕事に就きたい人

保育士の年間給与(全国平均)は9年間で約70万円も上昇!(※)保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業など、国を挙げての待遇改善が進められています。

※【H24】313万円→【R3】382万円 / 賃金構造基本統計調査(厚労省)より

インターネットやスマホアプリを活用して、日々の業務を軽減し、効率化を図ることが進められています。 欠席連絡受付、おたより配信、健康管理、登降園記録などの様々な事務作業が、スマホアプリやICカード、タッチパネルにより簡素化され、保育士の業務負担を軽減することができ、その分残業が減るなど労働環境の改善ができます。さらには子どもと向き合う時間も増える、いいことづくめです。
最新の保育士の有効求人倍率は2.49倍(令和4年10月次点)。全職種平均が同1.35倍なので、実に2倍近い数字です。つまり、保育士になりたい人ひとりに対して二つ以上の求人があるということ。ちなみに、宮崎学園短期大学保育科も就職率100%です!少子高齢化は進んでいますが、待機児童の解消と、その先にある保育の質向上のために、まだまだ保育士の数は必要とされています。

保育士は専門的な知見が必要でありつつも、多様な人への個別の対応が求められる仕事です。創造性や協調性、コミュニケーション能力など人間ならではのスキルが必要な仕事なので、AIに代替されにくい仕事と言われています。

保育士の就職先は保育園や幼稚園以外にも、認定こども園、病児保育室、院内保育所、企業内保育所、託児所、児童福祉施設、保育ママ、ベビーシッター、ベビーホテル、学童保育・児童館、介護施設、プリスクール、放課後等デイサービス など、たくさん増えてきています。
保育士は、社会を支えるインフラとして欠かすことのできない重要な役割。子どもの育ちに関する高度な専門知識を備えた専門職として、保育を必要とする多くの子どもの多様な姿や育ちを見守りながら育み続けることができる、魅力あふれる仕事です。

学習の流れ

  • 教育・保育に関する基礎的な知識の理解

    子どもの心身の発達を学び、実際に子どもにふれあう前の基礎知識をしっかり身につけます。

  • 教育・保育に関する実践的な技能の育成

    音を楽しむ遊び、体を動かす遊びなど、さまざまな実践的活動を通して子どもの感性や創造力を大切にできる保育技術を身につけます。

  • 2年間の学びを実践へ

    2年間で学んだ知識・技能を実践に活かす場として、本学では実習や実習前後指導を大切にしています。学生が充実した実習を取り組めるよう、県内関係機関と密に連携して学びを支援します。学生は実習ごとに見違えるようにたくましくなり、保育のプロへと成長していきます。

取得できる免許・資格

  • 保育士資格(国)
  • 幼稚園教諭二種免許状(国)
  • 社会福祉主事任用資格
  • こども音楽療育士
  • 音楽療法士(2種)
  • ベビートイ2級
  • キッズトイ2級
  • 発達障がい児サポーター
  • 幼児体育指導員(初級)
  • 認定絵本士
新しく、2つの資格が取得できるようになりました
  • 認定絵本士
  • 幼児体育指導員(初級)

ワンランク上の保育者になれる充実の資格

卒業後の進路

  • 保育園(所)
  • 幼稚園
  • 認定こども園
  • 各種障がい児(者)施設
  • 児童福祉施設
  • 児童館
  • 専攻科(福祉専攻)進学

カリキュラム

実習内容

  • 保育・教職実践演習
  • 教育実習前後指導
  • 教育実習
  • 保育実習指導
  • 保育実習(保育所)
  • 保育実習(施設)

知識

乳幼児の理解
  • 教育心理学、保育の心理学、乳児保育、子どもの保健、子どもの健康と安全、子どもの食と栄養
保育内容
  • 保育内容総論、子どもと環境、子どもと言葉、子どもと健康、子どもと人間関係、子どもと健康、子どもと表現、保育内容の指導法(健康 人間関係 環境 言葉 表現)
保育の思想・理論
  • 保育原理、教育原理、保育者論、教育課程論、教職概論、教育方法と技術
家庭・福祉・支援
  • 社会福祉論、社会的養護、特別支援教育、子ども家庭福祉、子ども家庭支援の心理学、子育て支援、幼児教育相談など
一般教養・実技
  • 人文科学分野(心理学、教育学など)
  • 自然科学分野(生物学、情報処理など)
  • 基礎力分野(礼節・勤労、健康の科学など)
  • 実技分野(器楽、体育など)

保育関連資格

  • 音楽療法士(2種)
  • こども音楽療育士
  • ベビートイ2級・キッズトイ2級
  • 認定絵本士
  • 幼児体育指導員(初級)
  • 発達障がい児サポーター
Pick up!!
器楽I(ピアノ)

ピアノの基礎技術の習得と、保育現場で歌う曲のレパートリーを増やしていく授業です。個人レッスンを基本としていますので、ピアノ初心者の方も、ピアノ既習者の方も、それぞれの習熟度に応じた指導を受けることができます。

音楽療法演習

障がい児・者を対象とした音楽療法の実践方法に関する基礎と専門知識を学び、「音楽療法士」や「子ども音楽療育士」の資格取得を目指します。

子どもの保健

子どもの発達段階に応じた健康増進、心身の発育・発達を促す環境や保健活動を学ぶとともに、子どもの健康・安全にもかかわる保健活動の方法や評価を学びます。

子どもと健康

運動あそびにはリズムあそびやゲーム、様々な遊具・用具等を使った活動などがあります。これらの運動あそびの教材研究、指導案の作成、模擬保育実践等を通して、幼児教育に携わるものとしての資質・能力を育成します。

子どもと表現(造形)I・II

図画工作の基礎的な知識の習得を多様な造形表現を通して学びます。自らも創作の喜びを体得できるように、楽しい教材がいっぱいです。

子どもの食と栄養I・II

食事や食品、その成分である栄養素の知識をもとに、発育・発達に応じて「何を、いつ、どれくらい」食べたらよいか理解し、子どもたちに「食を営む力」の基礎を育む食の指導の基本を学びます。

保育科の取り組み

保育研修会

毎年、保育現場で活躍する現役の先生方を対象に、本学の講師陣が先生方のニーズに応える研修を実施しています。地域に根ざした短大として、在学生だけではなく、現役保育者にも学びの場を提供しています。

保育フェスティバル

保育科と専攻科の学生が授業や実習で学んだことを活かして、地域の子ども達や保育者の方々に楽しんでいただくイベントです。自分達で子どもの遊びやミニコンサート等を企画し実施することで、子どもへの理解を深め、経験値を高めることができます。

実践的な学び

実習では、授業を通して習得した知識、技能を総合的に実践できます。 子どもたちとふれあったり、先生の動き方を身をもって学んだりと、保育者として成長できるさまざまな場面を体験することができます。

保育実習

保育士の仕事を具体的に学ぶために、自宅近くの保育所(園)や認定こども園において、2年間で30日間程度の保育実習を行ないます。

幼稚園実習

幼稚園教諭の仕事を理解するために、附属幼稚園での4日間の実習と自宅近くの幼稚園や認定こども園において、2年間で17日間程度の幼稚園実習を行ないます。

施設実習

児童養護施設などで働く施設保育士の仕事を理解するために、県内40程度の福祉施設において、2年間で11日間程度の施設実習を行ないます。

Interview

現場で必要な
音楽活動のスキルが身についた

授業では現場で必要とされる知識が学べ、そこで蓄えた知識は保育・教育実習の場でも活かすことができました。ピアノや手遊び歌など、現場で必要な実技も授業の中でたくさん知ることができ、季節や保育活動に合わせた音楽活動ができるほどの実力も身につきました。実習では、授業だけでは学ぶことの出来ない“子どもたちや現場の先生方が居るからこその知識”を得ることができたと思います。また、自分が着実に成長していると実感する機会にもなり、夢実現のためにもっと努力しようというモチベーションにも繋がりました。

川添 愛花さん
(宮崎学園高校出身)

時間割例
1年次
 
1 教育課程論 教育心理学 保育内容「表現」の指導法Ⅰ コミュニケーション英語Ⅰ 子ども家庭福祉
2 低年齢児保育Ⅰ 器楽Ⅰ 学びのステップ 人間の研究(勤労) 図画工作Ⅰ
3 社会福祉論 健康の科学 保育実習指導Ⅰ あそびと音楽Ⅰ 保育原理
4 人間の研究(礼節) あそびと言葉 ガイダンスアワー 子どもの保健 一般教育科目
2年次
 
1   保育実習指導Ⅰ 保育内容「環境」の指導法     音楽療法実習
2 小児体育Ⅰ 教育原理 社会的養護Ⅱ 情報処理概論Ⅰ 保育内容『健康』の指導法 音楽療法実習
3 子どもの食と栄養Ⅰ 特別支援教育Ⅱ 特別支援教育Ⅱ 幼児教育相談 器楽Ⅱ  
4     ガイダンスアワー   音楽療法概論  

よくある質問

保育士は国家資格ですが試験を受けるのですか?
試験を受ける必要はありません。本学は、国が定めた養成校ですから、決められた単位を修得すれば、卒業時に保育士資格が取得できます。
ピアノを今まで習ったことがないのですが、大丈夫ですか?
保育科学生のアンケートによると、入学前にピアノを全く弾いたことのない人・ほぼ初心者の人は約7割もおり、入学時からスラスラと楽譜を読んでピアノが弾ける人はとても少ないです。それでも卒業時には、ほぼ全員の学生が20曲以上のレパートリーを持ち、保育現場に就職していきますので、安心して一緒に頑張りましょう。
専攻科に進みたいのですが、入学試験があるのですか?
はい。全部で4回(5月、7月、12月、2月)の入試を実施しています。小論文と面接、書類審査で選考されますが、保育科より学科推薦をもらえた方は、試験が免除となります。さらに保育科から進学した場合は入学検定料、入学金ともに全額免除になります。