1.音や音楽でつながる
2.音や音楽で広がる豊かな表現
2.音や音楽で広がる豊かな表現
今回は、本学の「こども音楽教育センター」に20年以上通っている社会人アンサンブルグループのエピソードをご紹介します。
先日のレッスンで、くどうなおこさんの「のはらうた」に即興で音楽を創りました。
たんぽぽが描かれた優しい風合いの版画を見ながら詩を味わい、それぞれがイメージする音を探して戻ってくると、自然と音楽が始まりました。
思いの込もった朗読の声、たんぽぽの綿毛が飛んでいくふわふわした音、野原にいるかもしれない虫の声…まるで暖かい風の吹く春の野原にいるかのような心地よい空間でした。
演奏が終わると、「良かったね~」「楽しかった!」「おしゃべりしてるみたい」「もう1回したいね」と、みんなが満面の笑み。
まさに気持ちがつながった瞬間でした。
自分の思いを表現し、それが人に伝わって気持ちが通じ合うことは、大きな喜びとなり生きる活力になるのだと、一緒に演奏をしながら私自身も実感できた時間でした。
学生にも、自分自身が様々な感覚を使って音楽を体験することで、音楽のたくさんの可能性を感じ、音楽で人と人をつなぐ力を身に付けてほしいと願っています。
※本日のテーマと関連する授業は、「音楽療法概論」です。