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保育科教員を対象とした研修会を開催しました

10月29日(火)
お茶の水女子大学 寄付講座教授で、本学の客員教授となられた宮里 暁美先生による、保育科FD研修会を開催しました。
今回の研修テーマは、「子どもの眼差し・保育者の思いについて体験的に学ぶ」です。
まず、保育の専門家として長きにわたって現場にいらっしゃる宮里先生の自己紹介を兼ねたオープニングトークでは、先生が興味を惹かれることや、保育において大切にしていることについてお話しいただきました。


なかでも「子ども主体を大切にしている」というところで話された内容はとても興味深い内容でした。それは、「保育現場において子ども主体の保育に変わったら、一人ひとりの思いややりたいことを優先しなければならないので、“一斉に何かをさせてはいけない”という誤った認識をもってしまう保育者が少なからずいる」というものでした。このことは大変重要な部分であり、保育科教員が学生に授業を行うなかで「子ども主体の本来の意味」について、しっかりと共通認識を持っておく必要があることを改めて考えさせられた内容でした。先生方はそれぞれ、頷きながら熱心にメモを取られていました。

次に“写真を見て語り合う”ワークショップを通して、子どもや保育者の思いにふれていく体験をしました。情報も何もない、目の前の写真の子どもの姿だけを見て、そこから聞こえてくる子どもの声や、自分自身が感じること、思い出したことなどを語り合い、写真に書き込んでいきました。保育現場にいた教員も多いため、まるで本当にその子どもが話しているかのような声で語り合う姿が見られ、写真から見えてきた一人ひとりの子どもの“物語”を微笑ましく語り合うひとときになりました。

―子ども主体の保育は、まず、子どもの姿から始まる―
まさにこのことを体感した研修会でした。

本研修で得た学びや気づきを、今後の「子ども主体の保育実践」ができる保育者養成のためのスキルアップや各専門分野の授業改善に繋げていきたいと思います。