保育科では、保育実習指導の一環として、入学後の6月上旬に「保育所見学実習」を実施しています。この見学実習は、子どもと関わる楽しさや保育士の仕事のやりがいについて知り、保育者を目指す意識を明確にするということを目的として行われますが、昨今までのコロナ禍においては、学生が複数で保育現場に行くことのリスクを鑑み、学内実習として実施しておりました。今年度は、宮崎県内26園の保育所・認定こども園のご理解・ご協力のもと、5年ぶりとなる現場での見学実習を実施することができました。
学生は、少々緊張の面持ちで園内に入り、オリエンテーションなどを受けたのちに、早速、子どもたちの元へ!
事前に準備してきた絵本の読み聞かせをしたり、デイリープログラムに沿いながら子どもたちのお世話をしたりと、“保育士の卵”として、様々な体験をさせていただきました。
絵本の読み聞かせ
「おねえさんせんせいが、読んでくれるよ!」
3歳児クラス
朝のおやつ介助
「あ~ん…パクッ!」
0歳児クラス
時計の製作
「せんせい、みて~」「すてきだね!」
5歳児クラス
子どもたちと遊んだり、関わったりするにつれ、緊張も和らぎいつもの笑顔に…。反省会では、保育士さんに積極的に質問し、メモを取りながら、一日の実習を真剣に振り返っていました。
以下、学生の振り返りからの抜粋です。
・0歳児と1歳児を担当しました。言葉をまだ話せなくても、子どもたちは表情やちょっとした動きで自分の気持ちを伝えてくれることが分かりました。
・初めは人見知りであった子でも、私たちの帰りを寂しがってくれました。それがとても嬉しくて、一緒に遊んだりお着替えや食事を手伝ったりして、同じ時間を1日過ごすだけで子どもとの距離が縮まった感じがしました。
・4歳児の担当になり、絵本を2冊読みました。ゆっくり大きな声で読んだり、子どもたちの目線を考えて見やすく絵本を持ったりすることを意識しました。子どもたちは楽しそうに絵本に釘付けでとても嬉しかったです。
・帰り道疲れたなぁと思ったが、思い返すと楽しいことばかりでした!
たった一日の見学実習ではありましたが、子どもたちとともに過ごした時間は、大学の授業だけでは学べない“生きた学び”をたくさん得られたひとときとなりました。ご協力いただきましたすべての保育園・こども園の先生方に、心から感謝を申し上げます。
(撮影協力・写真提供 ちどり子ども園・あさひこども園)