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コミュニケーションとタッチング・ケア vol.2

~ストレスを遠ざけるための~

コミュニケーションとタッチング・ケア
  1. ストレスを知る
  2. リフレーミングでストレスを遠ざける
  3. コミュニケーションとタッチング・ケアの効果
ごあいさつ

 いつも仕事や家事・学業などお疲れ様です。今日は嬉しい出来事がありましたか?そうでなかったという人にとっても、明日に向け穏やかな眠りにつきたいものですね。

記憶の引き出しをゆっくりと開け、ひとりで内省したり信頼できる誰かに話したり・・・こころを前向きにリセットすることで、からだもバランスを取り戻してくれます。

今回は、ストレスと上手につき合うためのリフレーミングについてお話させていただきます。

2. リフレーミングでストレスを遠ざける

 人は自分のこれまでの経験や育った環境の影響を受けものごとを判断し、その価値基準によりファッションや音楽の好みなど“その人らしさ”を形成しています。非常に不条理な出来事があったとしても、自分なりの理由付けで行動し周囲との調整を図りながら多様性のなかで共存しています。しかし、もしネガティブな理由付けがきっかけでストレス過多になってしまうと、次第に疲れてしまい本来のあなたらしさが発揮できなくなってしまいます。そんな時は、固執し狭くなった視野を少し広げてみたり違う角度から考えてみたりすることも有効です。ここでの注意点は、ものごとを常にポジティブに捉えることではなく、置かれている状況の見方や考え方の枠組みを変え、発想の転換や新しい視点に気づくことにあります。

<リフレーミングのパターン例>

  • 状況 ~  今の困った状況が、どうすれば役に立つだろうかと考える 

         例)やる気が起きない⇒ 今は十分な力が発揮できないこころの準備期間(修復期間)である

  • 内容 ~  ものごとへの考え方や意味を変え、新たな価値をみいだす

        例)失敗した⇒ 今の自分に必要なできごとで、この課題に向き合うことで成長できる

  • 性格 ~  短所に対して違う見方をすることで、長所としていかすことができる

        例)神経質⇒ 細部にまで目が行き届く(適した場所や状況で活躍が期待できる)

 リフレーミングを活用し柔軟な考え方をすることで、問題解決やモチベーションアップに一歩近づくかもしれません。いつの間にか、こころが軽やかになるといいですね。

 次回は、「3.コミュニケーションとタッチング・ケアの効果」についてお話します。

※本日のテーマと関連する授業は、「コミュニケーション技術」です。 参考)介護福祉士養成講座5 コミュニケーション技術

<プロフィール>

宮崎学園短期大学 准教授 専攻科(福祉専攻)主任

専門:看護学